研究紹介

細胞が営む多くの生命現象は、構成成分の合成と分解の絶妙なバランスの上に成り立っています。
オートファジー(自食作用)は、この一翼を担う、細胞内の大規模な分解システムです。

オートファジーが誘導されると、細胞質にカップ状の膜が現れ、これが分解対象を包み込むようにして大きく伸展し、球状になって閉じ、「オートファゴソーム」と呼ばれる膜胞が形成されます。
続いて、オートファゴソームがリソソームや液胞といった種々の加水分解酵素を含むオルガネラと融合することで、オートファゴソームの中身の分解が達成されます。
オートファゴソームは時には細胞質の一部を無作為に隔離し、また時にはタンパク質の凝集体や損傷したミトコンドリア等を選択的に(狙いを定めて)包み込みます。

どうすればこのようなダイナミックな膜の新生を引き起こすことができるのでしょうか?
どうしたら特定のものをオートファゴソームに狙って”食べさせる”ことができるのでしょうか?

私たちは、出芽酵母という優れたモデル生物を用いて、オートファジーを支える分子メカニズムの解明に取り組んでいます。


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