研究紹介

我たち生物のゲノムDNA上には、自身配列をコピーして転移・増幅する「転移因子」と呼ばれるものが存在します。
転移因子は、いわば、細胞内に存在するウイルスのようなものです。
我々の遺伝情報であるヒトゲノム上には、総計400~500万コピーにも及ぶ数の転移因子が存在しており、ヒトゲノム全体のおよそ半分もの領域を占めています。
対照的に、タンパク質をコードするエキソン領域はゲノムのわずか1.5%でしかありません。
このことからも転移因子がいかに莫大な量存在しているのか容易に想像できます。
転移因子は、ほぼすべての生物のゲノムDNA上に存在しており、宿主ゲノムの大きな構成要素であるとともに、その進化に大きく関与してきたと考えられています。
しかし、転移因子が生体内でいかに転移・増幅するのか、そのメカニズムには今なお数多くの謎が残されています。
わたしたちは、転移因子がいかに転移・増幅し、宿主ゲノムにどのような影響を及ぼすのか明らかにすることを目指して研究を行っています。


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