研究紹介

「卵」の研究をとおして、生物に本当に普遍的なこと、
本当に個性的なことが知りたい

生物学は、生物の「生き方」を分子から行動のレベルまで明らかにするとともに、どのようにしてその「生き方」が形成されたかということ、すなわち、進化を問題にする科学です。
生物の進化は、おそらく地球上でただ一度おこった歴史的なものですから、偶然の要素が大きく、進化の産物である生物には非常に緻密で合理的なところもありますが、とんでもなく不合理なところもあります。
そこが面白いところなのです。

私たちヒトをふくむ多くの動物は、半数体の世代をもちません。
したがって、減数分裂を経て半数体になった卵母細胞は、次世代を残すために、受精により半数体の精子との核融合を行って、二倍体に復帰しなければならないのです。
それで、二倍体の生物は、異なる性の個体の出会い、卵と精子の出会いなど、しじゅう出会いを求めるのです。
私たちは、主にイトマキヒトデの卵母細胞や初期胚をもちいて、卵母細胞が減数分裂を行い、受精し、発生することがどのように制御されているのかを調べています。

さらに、ヒトデで得られた知見をクラゲやハチ、ホヤなどの系統的に離れた生物と比較し、動物一般に普遍的な原理を追求するとともに、特定の生物をその生物らしくしている独自性を細胞レベルで明らかにしたいのです。
また私たちはヒトデゲノムプロジェクトを推進中で、ゲノムレベルのアプローチも行っています。


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