研究TOPICS  - 顔 - 生命理工学研究科より

Vol.2 山元 奈緒 さん 

生命情報専攻 / 黒川・中島・山田研究室(2015年度修士1年)

米大統領との出会いを通して

オバマ大統領と2014年4月23日、バラク・オバマ米大統領来日の際、日本科学未来館で大統領と日本の学生との交流イベントが催され、東工大の代表としてイベントに参加する機会を頂きました。

イベントは4つのセクションに分かれており、私は2つ目のASIMO紹介セクションに参加し幸運にも大統領と直接お話することができました。大統領は大変気さくな方で、予定にはなかったASIMOとのサッカーを私が勧めたところ、 ”sure!”と快諾し楽しんで下さいました。
セクションが終わると、ASIMOコーナーの担当だった私ともう一人の学生と大統領の3人でお話する時間を作って下さり、今何を専攻しているのか、学んでいることを将来どのように生かしたいか、留学はしたいか、などの質問をして下さいました。生命情報を専攻している私に、人々の健康や生活に関わる非常に大切な分野だから頑張って勉強を続けてほしい、ぜひアメリカに留学を、と励ましのお言葉を下さいました。

世界を束ねるアメリカ大統領の立ち振る舞いを実際に見て感じることできたことは本当に素晴らしい経験になりました。大学の様々なプログラムに積極的に参加し、常にアンテナを張っていたことがこのような貴重な体験につながったのだと考えています。幼い頃からの夢だった長期留学を叶えるべく、現在の研究を極めつつ海外にも目を向けていきたいと思います。


オバマ大統領とASIMOASIMOと

ノーベルワークショップに参加して

主催者のBengt Norden氏と
主催者のBengt Norden氏と

『2015年5月、スウェーデンで開催された『ノーベルワークショップ』に参加しました。

『ノーベルワークショップ』は、ノーベル賞受賞者とこれからノーベル賞を狙っていくであろう著名な研究者の方々の講演会で、人生で初めて1週間毎日サイエンスに関する講演を聴くという経験をしました。まず率直な感想としては、久しぶりにこんなに頭を使った、という気分でした。

このワークショップは、3日間のノーベルワークショップと2日間のMolecular Frontierのシンポジウムで構成されていました。
1日目の講演はバイオ系のものがほとんどであり、また4、5日目のシンポジウムは高校生向けだったため、英語であっても内容を理解するのはそこまで難しくありませんでした。しかし、2、3日目は専門分野とは全く異なる内容で、事前に講演の要旨を読んだにもかかわらずいざ講演を聴くと英語が頭に入ってこなく内容をほとんど理解することができませんでした。これだけ長い時間英語での講演を聴いたのは初めてだったのですが、予想以上にきつく、自分の知識量の少ないことや英語力が足りないことを痛感させられました。

ノーベル賞受賞者の中村修二先生と
LEDの発明でノーベル賞を
受賞された中村修二先生と

またこのワークショップのメリットとして、講演者の方とコーヒーブレイクなどに自由にお話しができるということがあったのですが、私もせっかくの機会なので興味をもった内容については積極的に講演者の方に質問に行きました。質問に対する対応は人によってかなり異なりましたが、世界で活躍されている研究者の方々と個人的に研究や研究者としての人生論についてお話しを伺うことができとても良い経験になりました。

5日間を通して、英語力や現在の研究に対する姿勢、勉強姿勢など様々な点で今の自分の改善点について考えることができました。「ずーっと講演を聴いていると、ぼーっとしている時間が多く実はいつもより自分のことや研究のことを考えられて良いのです。貴重な時間です。」とおっしゃっていた講演者の方がいました。この5日間は私にとってまさにそんな時間でした。


一つの出会いが、新たな学びの場へとつながっていく。

※ 東工大全学WEBサイトにも、山元さんのインタビュー記事が掲載されています。

平成26年度卒業生インタビューのページへ

ページ上部へ