開催報告 - バイオものコン2017 -
東工大ものづくりコンテストの成果報告を掲載しております。
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バイオものコン2017
東京工業大学生命理工学院では「バイオものコン2017」を1月21日(土)にすずかけ台キャンパスのすずかけホールで開催致しました。
2、3年生の選択科目「先端バイオものつくり」では、バイオに関するさまざまな「ものつくり」に取り組み、その成果を「バイオものコン」で発表し競い合います。
発表
「バイオものコン2017」では10月22日に行われた「高校生バイオコン2016」で入賞した4チームも参加し、高校生と大学生が成果を発表しあいました。
コンテストでは、1グループの持ち時間は発表と質疑応答を含めて15分間です。
出場したグループ名とテーマは次のとおりです(プログラム順)。
順番 |
チーム名 |
題目 |
1 |
BCI Testers |
Mind Hacking ~リマインダに空気を読ませるには~ |
2 |
秋山農園 |
大腸菌による金属リン酸塩からの リン酸回収システムの構築 |
3 |
清真学園高校 チームEchos |
耳ってなあに? |
4 |
モッツァレラ |
発酵をのぞこう |
5 |
東京都立新宿高等学校 クマムシマスターズ |
クマムシGO ~めざせクマムシマスター~ |
6 |
真・進化普及委員会 |
進化についてのゲーム開発 |
7 |
TTMT |
ニワウルシ 神ってる!飛ぶ種でものづくり |
8 |
俺の靴がこんなに 色落ちするわけがない |
DIY -Dye it yourself- |
9 |
栃木県立大田原女子高等学校 いーちゃん |
誰の消化管が腸~なが胃? |
10 |
KNNT |
大腸菌で戦え! 転写制御をモチーフとしたカードゲームづくり |
11 |
神奈川県立相模原中等教育学校 Vocal Cord |
視覚で捉える声変わり |
発表では土壌中のリンの回収システムをテーマに研究したチーム(写真左)、研究内容を理解しやすくする為に耳の模型を作成したチーム(写真右)、ニワウルシの種子を使って実験を重ねたチーム、はたまた失敗の連続で前日までテーマが定まらなかったチームなど、これまでの成果や苦労が来場者に存分に伝わり、審査員との質疑応答も活発に行われました。
バイオに関連したものづくりというテーマですが、バイオの世界って広いなと改めて考えさせられる発表となりました。
審査・表彰
外部からお招きした審査員やご来場の方の票などで参加チームの順位が決定します。
審査は独創性・完成度・科学性・社会貢献度・表現性の5項目の総合で決まります。
会場賞は来場者と発表者に内容が最も優れていたチームを1つ選んで決めます。
今年度は「声変わり」という誰にでも起こる思春期の成長をテーマに選び、声変わりの仕組みや声変わりが体験できる道具を作った神奈川県立相模原中等教育学校のVocal Cordチームが優勝しました。
以下がバイオものコン2017の審査結果になります
優勝 |
神奈川県立相模原中等教育学校 Vocal Cord |
視覚で捉える声変わり |
優秀高校生チーム賞 |
清真学園高校 チームEchos |
耳ってなあに? |
会場賞 |
俺の靴がこんなに 色落ちするわけがない |
DIY -Dye it yourself- |
実験賞 |
TTMT |
ニワウルシ 神ってる!飛ぶ種でものづくり |
社会貢献賞 |
栃木県立大田原女子高等学校 いーちゃん |
誰の消化管が腸~なが胃? |
コンテスト終了後は、学生たちの「もっとああすれば良かった!」「時間があればもう少し深められたのに」という声と共に、すがすがしい笑顔も見られました。
コンテストは終わってしまいましたが、審査員の方々などから頂いたアドバイスを参考にテーマを更に深め、来年も良い発表をしてくれることを期待します。
(文:バイオ創造設計室スタッフ 池澤史子)
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