生命理工学院長より
御挨拶

生命理工学院長 教授
粂 昭苑
生命理工学院は、1990年に東京工業大学生命理工学部として設立され、2016年に生命理工学部と大学院生命理工研究科が合体し、生命理工学院として新たな歩みを始めました。そして2024年、東京科学大学が東京工業大学と東京医科歯科大学との統合により誕生しました。この新たなステージにおいて、本学院では、これまでの伝統と最先端の科学技術、さらには医療・歯学との融合をより一層推進し、生命理工学のさらなる発展を目指してまいります。
生命理工学院では100名を超える所属教員のほか、総合研究院の化学生命科学研究所、細胞制御工学研究センター、未来社会創成研究院の地球生命研究所の教員なども加わり、総勢120名を超える教員が約70の研究分野を構築し、専門教育を展開しています。研究面では、学院内に最先端機器共同利用システムを構築しており、国内外の大学・研究機関・企業とも連携を強化しています。近年、感染症対策、少子高齢化、再生医療、バイオテクノロジーの進展など、私たちが直面する課題は複雑化してきています。これらの課題解決するための新興研究、異分野融合研究を積極的に展開しています。
教育面では、学士課程において生命理工学の基礎を徹底的に学びながら、最新の研究を体験する機会を充実させます。さらに大学院では、生命理工学コース、人間医療科学技術コース、地球生命コースなど、多彩な学びの場を用意し、専門分野の枠を超えた教育研究ができる環境を整えております。新規事業開拓に必要なアントレプレナーシップ教育も提供します。また、国際的な交流を積極的に推進し、グローバルな人材の育成に寄与することを目指しています。
本学院は、未来を担う皆さんが自由な発想と探求心をもって学び、研究できる場でありたいと考えています。私たちは、生命理工学の知識と技術を駆使し、人類の健康、環境の保全、社会に貢献できる人材を輩出することを使命としています。東京科学大学としての新たな一歩を共に踏み出し、世界をリードする研究と教育を実現していきたい。
皆さんと共に、生命理工学の未来を切り拓いていけることを心より楽しみにしております。