研究TOPICS
2016年度
大隅良典栄誉教授 ノーベル生理学・医学賞受賞記念祝賀会を開催
本学と本学の同窓会組織である一般社団法人蔵前工業会は、2017年2月17日にパレスホテル東京において、大隅良典栄誉教授ノーベル生理学・医学賞受賞記念祝賀会を開催しました。
平成28年度 学部卒業生インタビュー
峯岸美紗さん(生命理工学部生命工学科4年)が、東工大全学サイト「平成28年度 学部卒業生インタビュー」に掲載されました。
ほどほどの炎症が大切
―組織の再生と炎症の意外な関係を解明―
川上厚志准教授(生命理工学コース主担当)らの研究グループが、ゼブラフィッシュを用いた解析により、組織再生が起こるにはちょうど良いレベルの炎症が重要であることを明らかにしました。
硫化水素に応答して遺伝子発現を調節するタンパク質を発見
―硫化水素バイオセンサーの開発に道―
清水隆之大学院生(博士課程)と、増田真二准教授(バイオ研究基盤支援総合センター・地球生命研究所、生命理工学コース主担当)らの研究グループが、紅色細菌から、硫化水素に応答して遺伝子発現をコントロールする新たなタンパク質「SqrR」を発見しました。
アフリカツメガエルから新たながん抑制戦略を発見
―ヒトのがん抑制ターゲット開拓に期待―
田中利明助教(生命理工学コース主担当)らの研究グループが、アフリカツメガエルのゲノムで細胞増殖を直接制御する細胞周期の制御関連遺伝子、特にがん抑制遺伝子として知られるCDK阻害因子群を調べ、他の動物種では有りえないほど不安定であり、多数の変異が存在することを発見しました。
癌再発に深く関わる癌幹細胞が診断薬5-ALAによる検出を免れる特性を発見
―癌の再発リスクを抑える診断・治療法の開発に期待―
小倉俊一郎准教授(ライフエンジニアリングコース主担当)らの研究が、2017年2月7日、国際科学誌Scientific Reportsオンライン版に発表されました。
インペリアル・カレッジ・ロンドンとの合同ワークショップを開催
2016年11月4日〜7日、インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者多数が本学を訪問し、「バイオサイエンスとテクノロジーの融合」をテーマにしたイベントを大岡山、すずかけ台両キャンパスで開催しました。
タンパク質用いて細胞内分子フィルターを開発
―細胞内の解毒、細胞内在分子の構造解析への応用に期待―
安部聡助教、上野隆史教授(共に生命理工学コース主担当)らの研究グループが、分子フィルターの役割を果たすタンパク質結晶の細胞内合成に成功しました。
中戸川仁准教授が第13回日本学術振興会賞を受賞
中戸川研究室の中戸川仁准教授(生命理工学コース主担当)が、第13回 日本学術振興会賞を受賞しました。
授賞理由:「オートファジーの分子基盤の生化学的解明」
ノーベル賞の受賞メダル一般公開
大隅良典栄誉教授が2016年ノーベル生理学・医学賞の授賞式で授与したメダルのレプリカを、大岡山・すずかけ台の2キャンパスにて一般公開いたします。
大隅良典記念基金を創設
東京工業大学は、大隅良典栄誉教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したことを機に、将来の日本を支える優秀な人材の育成、および長期的な視点が必要な基礎研究分野における若手研究者等の育成の推進など、研究分野の裾野の拡大を目的として、東京工業大学基金の中に「大隅良典記念基金」を設立しました。
ノーベルウィーク随行レポート 12月9日~12日
12月6日から12日は「ノーベルウィーク」と呼ばれ、ストックホルムを中心に各地でノーベル賞を祝う様々なイベントが行われます。大隅良典栄誉教授のノーベル生理学・医学賞受賞決定を受け、ノーベルウィークに合わせて学長をはじめ、本学教職員が現地に同行しました。
腸内に住む菌の研究で大腸がんの早期発見法が見えてきた
2016年12月26日、山田拓司准教授(生命理工学コース主担当)が、東工大WEBサイト「顔 東工大の研究者たち」に掲載されました。
無重力で骨関連遺伝子以外でも発現が急上昇する遺伝子を発見
―国際宇宙ステーション「きぼう」でメダカを8日間連続撮影―
工藤明教授(生命理工学コース主担当)らは、国際宇宙ステーションにある「きぼう」日本実験棟で蛍光遺伝子を組み込んだメダカを8日間連続で顕微鏡を用いて観察し、無重力下で骨芽細胞と破骨細胞が急速に活性化されることや、多数の遺伝子の発現が急上昇することを明らかにしました。
ノーベルウィーク随行レポート 12月6日~8日
12月6日から12日は「ノーベルウィーク」と呼ばれ、ストックホルムを中心に各地でノーベル賞を祝う様々なイベントが行われます。大隅良典栄誉教授のノーベル生理学・医学賞受賞決定を受け、ノーベルウィークに合わせて学長をはじめ、本学教職員が現地に同行しました。
大隅良典栄誉教授のノーベル賞受賞を記念して附属図書館で展示を開催
2016年10月5日から11月2日にかけて、東京工業大学附属図書館では、大隅良典栄誉教授の2016年ノーベル生理学・医学賞受賞決定を記念して、所蔵資料の巡回展示を行いました。
本学学生チームがiGEM世界大会で10年連続金賞受賞し、世界記録更新
本学学生チームが、iGEM世界大会において今年も金賞を受賞し、金賞制度の創設以来の10年連続受賞という世界記録を更新しました。この連続記録を持つチームは全305チーム中、東工大とフライブルグ大学(ドイツ)の2大学のみです。
大隅良典栄誉教授がノーベル賞授賞式・晩餐会に出席
2016年12月10日(スウェーデン時間)、大隅栄誉教授らがストックホルムにて、ノーベル賞の受賞式、晩餐会に出席しました。
遠山絹華さんが極限環境生物学会年会で優秀ポスター賞を受賞
中村・八波研究室の遠山絹華さん(大学院生命理工学研究科 生物プロセス専攻 博士後期課程2年)が2016年11月25日(金)、26日(土)にすずかけ台キャンパス大学会館(すずかけホール)に於いて開催された極限環境生物学会2016年度(第17回)年会において、優秀ポスター賞を受賞しました。
折田和泉助教が極限環境生物学会研究奨励賞を受賞
折田和泉助教(福居俊昭研究室、生命理工学コース主担当)が、2016年11月25日(金)、26日(土)にすずかけ台キャンパス大学会館(すずかけホール)に於いて開催された極限環境生物学会2016年度(第17回)年会において、研究奨励賞を受賞しました。
極限環境生物学会2016年度(第17回)年会を開催
2016年11月25日(金)、26日(土)の2日間、すずかけ台キャンパス大学会館(すずかけホール)にて、極限環境生物学会2016年度(第17回)年会が開催されました。
副反応を起こしやすいアミノ酸を迅速かつクリーンに連結
―抗HIV抗菌ペプチドの大量生産に道―
科学技術創成研究院の布施新一郎准教授(生命理工学コース主担当)、御舩悠人大学院生、中村浩之教授(ライフエンジニアリングコース主担当)等が、非常に副反応を起こしやすいアミノ酸を多数含む抗HIV・抗菌ペプチド「フェグリマイシン」を迅速・安価・クリーンに合成できる手法を開発しました。
大隅良典栄誉教授によるノーベル・レクチャーが盛況のうちに終了
2016年12月7日14時30分(スウェーデン時間)から、大隅栄誉教授が、ストックホルムのカロリンスカ研究所にてノーベル・レクチャー(ノーベル賞受賞者記念講演)を行いました。
大隅良典栄誉教授が生命科学ブレイクスルー賞を受賞
2016年12月5日、大隅良典栄誉教授が、オートファジーの解明に寄与したとして生命科学ブレイクスルー賞を受賞しました。
平成28年度「東工大学生リーダーシップ賞」授与式挙行
2016年10月12日、平成28年度の「東工大学生リーダーシップ賞」授与式が、学長室で行われました。
大隅良典栄誉教授がスウェーデン大使館主催の受賞祝賀会に出席
2016年11月23日、大隅良典栄誉教授がスウェーデン大使館でのノーベル賞受賞祝賀会に出席しました。
第1回神奈川県ヘルスケア・ニューフロンティア講座 開催報告
ライフエンジニアリングコースが神奈川県からの委託を受けて行っている「神奈川県ヘルスケア・ニューフロンティア講座~第1回健康増進と豊かな暮らしを実現するための最先端技術とその産業応用~」が、2016年10月23日、横浜崎陽軒本店会場で開催されました。
ノーベル賞受賞者らが本学科学技術創成研究院設立記念式典記念講演会にて講演
2016年10月7日すずかけ台キャンパスで開催された科学技術創成研究院の設立記念式典記念講演会にて、大隅良典栄誉教授(2016年ノーベル生理学・医学賞受賞)、白川英樹博士(2009年ノーベル化学賞受賞)、細野秀雄教授(2016年日本国際賞受賞)による講演が行われました。
大隅良典栄誉教授 ノーベル賞受賞記念展示
2016年10月8日、9日の2日間にわたり大岡山キャンパスにて開催された工大祭において、大隅良典栄誉教授の2016年ノーベル生理学・医学賞受賞を記念した緊急特別企画展を開催しました。
大隅良典栄誉教授に花束贈呈
2016年11月14日、大隅良典栄誉教授のノーベル生理学・医学賞受賞を祝して、花束の贈呈をすずかけ台キャンパスのフロンティア研究棟にて行いました。
大隅良典栄誉教授が安倍総理大臣を表敬訪問
2016年10月31日、ノーベル賞の受賞が決定した大隅良典栄誉教授は、総理大臣官邸にて安倍晋三内閣総理大臣を表敬訪問しました。
IIBMP2016 一般公開講演「ヒト、菌、そして環境」開催報告
2016年9月29日から10月1日の3日間、東京国際交流館(お台場)にて、第5回生命医薬情報学連合大会(IIBMP 2016)が開催されました。
大隅良典栄誉教授が平成28年度文化勲章を受章
2016年10月28日、大隅良典栄誉教授が、平成28年度文化勲章を受章することが決定しました。
大隅良典栄誉教授ノーベル賞受賞:特設サイト開設
「オートファジーの仕組みの解明」により2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典栄誉教授について受賞決定後の動きや研究概要をまとめた特設ページをオープンしました。
アフリカツメガエルの複雑なゲノムを解読
―脊椎動物への進化の原動力「全ゲノム重複」の謎に迫る―
田中利明助教(生命理工学コース主担任)が参画しているアフリカツメガエルゲノム国際コンソーシアムは、アフリカツメガエルの複雑なゲノムの全構造を明らかにしました。
悪性化したがん細胞をその場で可視化
―近赤外発光分子で高感度かつ迅速ながん検出手法を開発―
近藤科江教授(ライフエンジニアリングコース主担当)と口丸高弘助教らが、腫瘍組織に存在する悪性化したがん細胞を非侵襲的に可視化することに成功しました。
オートファジー:ノーベル賞を受賞した大隅栄誉教授の研究とは
ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典栄誉教授の研究「オートファジー」の概要、研究への想いや研究室の様子をご紹介します。
大隅良典栄誉教授 ノーベル生理学・医学賞受賞記者会見を開催
大隅良典栄誉教授のノーベル生理学・医学賞受賞記者会見が、三島良直学長、安藤真理事・副学長(研究担当)同席のもと、2016年10月3日20時頃より大岡山キャンパス百年記念館フェライト会議室にて、開催されました。
世界第一線科学者らから学ぶ授業「科学・技術の最前線」初実施
学士課程入学直後の学生に対して科学・技術の最先端を紹介し、一流技術者として必要な目標の高さを理解し、そこに至る道程を自ら考える力を育成することを目指した科目「科学・技術の最前線」が2016年度にスタートし、東工大レクチャーシアターで開講されました。
腸内細菌ボードゲーム「バクテロイゴ」が学び体験フェアに登場
8月20日、21日の2日間、東京国際フォーラムにて開催された学び体験フェア「マナビゲート2016」に、本学がブース出展しました。ブースでは山田拓司准教授、及びJCHMの本学学生パートナーによる「腸内細菌ってなんだ?」が企画され、参加者は自らが腸内細菌となり個体の増殖を目指す対戦型ボードゲーム、「バクテロイゴ」の試遊を楽しみました。
高大連携サマーチャレンジ2016開催報告
2016年8月2日~4日、埼玉県比企郡嵐山町 国立女性教育会館で高校生を対象とした夏の合宿「サマーチャレンジ2016」が開催され、生命理工学系から、山田拓司准教授(生命理工学コース主担当)が講師として参加しました。
「微生物ゲノム×地域」で食のブランディング
東京工業大学と株式会社ぐるなび(以下ぐるなび)は、日本の食文化を支える微生物を科学し、食のブランディングを実現することをテーマとした「ぐるなび食の価値創成 共同研究講座」を開設し2016年10月より本格始動します。
大隅良典栄誉教授 ノーベル生理学・医学賞受賞決定
大隅良典栄誉教授(科学技術創成研究院)の2016年ノーベル生理学・医学賞受賞が決定しました。
研究概要:細胞の環境適応システム、オートファジーの分子機構と生理学的意義の解明
ラン藻による有用物質の大規模生産に道を拓く
―高価な誘導剤使わずに遺伝子発現を誘導するネットワークを構築―
久堀徹教授(ライフエンジニアリングコース主担当)(科学技術創成研究院 化学生命科学研究所)らの研究グループが、合成生物学的手法により原核光合成生物であるラン藻の遺伝子発現を高効率に誘導するシステムを開発しました。
ACLSグローバル・コミュニケーション・コンテスト2016開催報告
8月10日、すずかけ台キャンパスすずかけホールにて、グローバル・コミュニケーション・コンテスト2016が開催されました。これは、情報生命博士教育院(ACLS)開講の異文化コミュニケーション科目を履修した学生が、英語によるコミュニケーション力の向上を披露する場となるコンテストです。
乳がんを抑制する新たな遺伝子を発見
―ヒト乳がんの診断・治療への応用に期待―
科学技術創成研究院 細胞制御工学研究ユニットの駒田雅之教授(生命理工学コース主担当)らが、マウスを用いた実験で乳がんの発症を抑制する新たな遺伝子を発見しました。
エピジェネティックマークを生体内で観るための細胞内抗体プローブを開発
木村宏教授(生命理工学コース主担当)等の共同研究グループが、ヒストン蛋白質の特定の翻訳後修飾(ヒストンH4蛋白質の20番目リジンのモノメチル化,H4K20me1)を生体内で可視化する技術の開発に成功しました。
2016年日本遺伝学会木原賞受賞
科学技術創成研究院 細胞制御工学研究ユニットの岩崎博史教授(生命理工学コース主担当)が2016年日本遺伝学会木原賞を受賞しました。
研究題目:「相同組換えにおける反応中間体形成機構に関する研究」
ドーパミンD2受容体を介して 膵臓のβ細胞量が調節される
糖尿病治療のための再生医療実現化に重要な情報を得た
坂野大介助教と粂昭苑教授らが、血糖値を下げるホルモンであるインスリンを産生する膵臓のβ細胞の量がドーパミンを介する細胞間シグナルによって調節されていることを解明しました。
オートファジー始動装置の構築メカニズムを解明
大隅良典栄誉教授らの研究グループが、栄養飢餓によって引き起こされるオートファジー始動のメカニズムを分子レベルで明らかにし、オートファジー特異的制御剤開発のための基盤的知見を得ることに成功しました。
組織の再生における線維芽細胞増殖因子(Fgf)シグナルの働きを解明
― ほ乳類の手足の再生に手がかり ―
柴田恵里大学院生(工藤・川上研究室 博士課程2年)と川上厚志准教授らの研究グループが、組織再生における線維芽細胞増殖因子(Fgf)シグナルの働きを解明しました。
腸内細菌叢(腸内フローラ)のメタゲノム解析による発がん研究の加速に期待
山田拓司准教授らの研究グループが、腸内細菌叢(腸内フローラ)のメタゲノム解析に欠かせない研究試料である糞便の簡便な保存方法を開発し、また大腸内視鏡検査により腸内細菌叢が変動しないことを明らかにしました。
JCHM第4回シンポジウム 開催
2016年6月8日(水)、大岡山キャンパス百年記念館にて、山田拓司准教授が代表を務めるJCHMの第4回シンポジウム「日本人腸内環境の全容解明と産業応用プラットフォーム」が開催されました。
ビフィズス菌が優勢になる乳児の腸内フローラ形成機構を解明
母乳に含まれるオリゴ糖の主要成分の利用がカギ
森宙史助教(生命理工学コース主担当)、山本和也大学院生、山田拓司准教授(生命理工学コース主担当)、黒川顕特任教授等が、乳児期のビフィズス菌優勢の腸内フローラ形成には、母乳オリゴ糖の主要な構成成分であるフコシルラクトースが重要であることを解明しました。
葉緑体機能の制御に重要な新たな還元力伝達経路
―二つの経路の協調が光合成や生育に必須―
吉田啓亮助教と久堀徹教授が、植物細胞内の機能制御に重要な還元力伝達経路として、既知の経路のほかに、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)を起点とする経路が重要な役割を担っていることを発見しました。
東京工業大学生命理工学院創設記念式典を開催
平成28年5月31日(火)、すずかけ台キャンパス大学会館にて、東京工業大学生命理工学院創設記念式典が開催されました。
体の深部を探る世界初の近赤外発光基質を開発
―生体発光イメージングの感度を飛躍的に高め、創薬研究の推進に貢献―
口丸高弘助教・近藤科江教授(ライフエンジニアリングコース主担当)等が、体内深部からの発光シグナルを感度良く観察することができる近赤外光を産生する実用的な基質Aka-HClの開発に世界で初めて成功しました。
平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞
金原研究室の村岡貴博助教(生命理工学コース主担当)が、平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました。
受賞内容:「生体から着想した刺激応答性機能性分子開発に関する研究」