学生・卒業生の声 / 卒業生インタビュー

田口 研究室 出身
福田隆文さん(キリン株式会社 研究職)

Q. 田口研究室を選んだ動機は何ですか?

田口先生の言葉で印象的なものの一つに「私(教授)に指導できるくらい、自分のテーマについて詳しくなって下さい」というのがあります。
この言葉に象徴されるような、――学生の考えを尊重し、先生も交えて自由に議論ができる研究室の雰囲気に惹かれて田口研を選びました。
「研究は何をやっても面白いのではないか」という予感がありましたので、研究の内容はそれほど重視をしていませんでした。
この観点で研究室を選んだことは、私にとって良かったと感じています。
例えば、後述する私の研究テーマは、田口先生とポスドクの方と私の3人でディスカッションをしていたときに出てきたアイデアです。
与えられたテーマではなく、目の前で新しく立ち上がったテーマに一から取り組んだ経験は、結果として田口研だから味わうことができ、私を成長させてくれたと感じています。

Q.取り組んだ研究内容について教えて下さい。

出芽酵母の細胞中でタンパク質がどのような速さで拡散しているのかを網羅的に調べる研究を行っていました。
多くのタンパク質は様々な分子と相互作用しながらその機能を発揮し、生命活動を支えています。
一方で、普段は他の分子とは関わり合わずに単独で存在しているタンパク質も存在します。そのためタンパク質の“量”に着目するだけではなく、“状態”を明らかにすることは、タンパク質ひいては生命そのもの(言い過ぎかもしれませんが)を理解するために重要だと考えます。
私たちは“状態”の中でもタンパク質の拡散の速さに着目し、実際に出芽酵母の340種類のタンパク質の拡散の速さを定量的に明らかにしました。

Q. 印象に残っている学生時代の出来事を教えて下さい。

生物物理学会でポスター発表をしたことが印象深いです。
普段研究室の数人で考えていることが多くの人に届き、そして議論をする。
研究をしているからこそ経験できたかけがえのない時間だったと思います。

Q. 研究室で学んだことは、現在どのようにいかされていますか?

研究室で培った物事を論理的にとらえる習慣、そして分かりやすく相手に合わせて説明しようとする習慣は、研究面はもちろんのことその他の様々な場面で生かされていると感じます。
例えば、現在の仕事では研究の成果を発表する場面が多々あります。その相手は会議によって専門の方から、文系の方まで様々です。相手が何を求めていて、どのように説明すれば伝わるのか、ということを想像しながら発表することは、仕事を効果的、効率的に進めるために役立っています。
自分の専門を直接仕事で生かすことは難しいかもしれません。
しかし、研究に対する取り組み姿勢や考え方、そして研究の伝え方は、どのような仕事をするにも応用できると思います。
私もまだまだ未熟ではありますが、研究室でこのような習慣を身につけたことは、今の自分にプラスになっています。

Q. 将来の夢、希望を聞かせてください。

研究成果をわかりやすく翻訳して、人々の暮らしに役立てることです。
研究の醍醐味は、複雑な自然現象の一部を切り取り、自分が明らかにしなければ明らかにならなかったであろうことを世の中に示していくことです。
しかし、それだけではなかなか世の中のためにならない。その研究成果を分かりやすく人々の生活に還元するところまで私はやりきりたいと考えています。
その点、多くの人にモノを届けることのできる飲料メーカにいることは、とても恵まれています。
まだまだ道のりは長いですが、このおもいを忘れずに頑張ります。

Q. 後輩に向けてのメッセージをお願いします。

何でも全力で、そして楽しみながら取り組んでください。
楽しみながらやっている人が、どんな環境でも輝いていると思います!


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