Concept

東京工業大学生命理工学院は2016年10月に、ライフイノベーションの知の協創拠点として「生命理工 オープンイノベーションハブ(LiHub:ライハブ)」を創設しました。

 現代を席巻している情報産業革命の次に、生命科学を基盤とするバイオインダストリーによる第5次産業革命が起こると世界的に予見されています。今日、医療や創薬だけでなく、農業、食品、エネルギー、材料科学、宇宙産業といった産業分野においてすでに生命科学は不可欠な知的基盤となっていますが、その応用は現代人の想像を超えて発展し、思いもよらない価値を生み出す知の源泉となると全世界的にも期待されています。現に、欧米では様々なムーブメントが起きはじめています。しかしその結果、競争が激化し、研究スピードは加速し、研究分野の細分化と専門性は年々高度化しているため、生命科学の動向を捉え、価値創造のチャンスを享受することが困難になっています。 この乖離は、今後大きくなっていくと危惧されます。

 このような時代背景のなかLiHubは、この生命科学やバイオインダストリーの現在と未来に対して、アカデミアとしての役割を社会に果たすことを目的に創設されました。LiHubの母体である東京工業大学生命理工学院は、国内で最多の研究室(75研究室)を擁する生命科学と生命工学の学術組織です。また同学院の前身である生命理工学部は、わが国で最初に「生命理工」を冠した学部であり、これほどまでに基礎から応用まで幅の広い多種多様な研究テーマをカバーできる生命科学のアカデミア組織は世界的にみても稀有な存在です。

 LiHubはこの特色を生かし、生命科学と生命工学の最先端と、社会や産業との間をつなぐ協創の反応場となることを目指します。オープンイノベーションのコンセプトを重んじ、LiHubと企業・団体との包括契約により、複数の研究室のもつ研究資源や情報へのアクセスを容易にし、多分野融合による新産業の創出を触媒します。現在、LiHubの核となっているセクションが7グループあり、それぞれ具体的な最先端技術や情報をもって、学術的かつ産業的な価値創造を進めております。LiHubでは、LiHub全体に関する説明会を定期的に一般開放するとともに、各セクション単独の説明会も随時開催しています。

LiHub連携と参画についての図 2023年度LiHub研究グループ名称の図


各研究グループの詳細については、下記サイトをご覧ください。
関連URL:生命理工オープンイノベーションハブ

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