東京工業大学 大学院生命理工学研究科 生命理工学部

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生体システム専攻

国立成育医療センター研究所
連携准教授
山内研究室

STAFF

連携准教授 : 山内 淳司

山内淳司連携准教授

研究内容紹介

「21世紀は神経研究の時代である」と言われることがあります。しかし、幹細胞の特性が明らかになった今日でも、幹細胞やiPS細胞から神経組織を人工的につくることができません。このことは一般的な分子生物学的手法を用いても、神経組織を研究するにはまだまだ多くの時間を要するということを意味しています。しかし、また同時にとても魅力的な研究分野であることも間違いありません。私たちの研究室では末梢神経や中枢神経をユニークな神経細胞-グリア細胞共培養系を用いてinvitroで再現し、どのようにして神経組織が形成されるかということを研究しています。

1. 末梢神経組織の形成の分子メカニズムの解明に向けて

末梢神経と中枢神経の大きな違いの一つは、神経軸策の周りを巻いているグリア細胞の違いにあります。末梢神経ではこれをシュワン細胞と言います。赤く染まったものがシュワン細胞で、緑色に染まったものが神経軸策で(図1)、構造的にも神経組織が形成されたことを示しています(図2)。現在このシステムを用いて神経の組織形成に必要な新規遺伝子の同定を精力的に行っています。(図3)

研究内容図

「図1」共培養して生成された末梢神経組織

研究内容図2

「図2」形成された末梢神経組織の断面の
電子顕微鏡写真

研究内容図3

「図3」新しく単離された形態形成遺伝子
Dock7の構造

2.中枢神経組織の形成の分子メカニズムの解明に向けて

中枢神経ではオリゴデンドロサイトと言われる細胞が神経軸策の周りを巻き神経の働きを助けます。もし私たちが実験的に能や脊髄をつくることができたら! それは重要な研究課題(図4)ではないでしょうか。

研究内容図4

「図4」共培養して形成された中枢神経である脊髄組織

最近の論文

  1. Junji Yamauchi, Tomohiro Torii, Shinji Kusakawa, Atsushi Sanbe, Kazuaki Nakamura, Shou Takashima, Hajime Hamasaki, Shogo Kawaguchi, Yuki Miyamoto and Akito Tanoue (2010) The mood stabilizer valproic acid improves defective neurite formation caused by charcot-marie-tooth disease-associated mutant Rab7 through the JNK signaling pathway. J. Neurosci. Res. in press
  2. Tomohiro Torii, Yuki Miyamoto, Atsushi Sanbe, Koji Nishimura, Akito Tanoue#, and Junji Yamauchi# (2010) Cytohesin-2/ARNO, through Its Interaction with Focal Adhesion Adaptor Protein Paxillin, Regulates Preadipocyte Migration via the Downstream Activation of Arf6. J. Biol. Chem. 285, 24270-24218 #Equally contributed.
  3. Yuki Miyamoto and Junji Yamauchi (2010) Cellular signaling of Dock family proteins in neural function. Cell. Signal. (review) 22, 175-182

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