開催報告 -バイオコン2014 & 教材で遊ぼう -
東工大バイオコンの成果報告を掲載しております。
次回開催時も、是非ご来場下さい。
>>開催報告の一覧はこちらをご覧ください。
バイオコン2014
2014年1月11日(土)に「第9回東工大バイオコン2014」がすずかけ台キャンパス すずかけホールで開催されました。
授業:バイオクリエーティブデザイン
授業「バイオ創造設計I」はその名前を「バイオクリエーティブデザインⅠ」と改名し、今年度新たな気持ちで臨みました。この授業は1年生の必修授業で半年をかけてバイオをテーマとした小中高校生向けの教材を開発します。約160名の学生が20グループに分かれ、調査、実験、アンケートなど様々な方法から得られたデータや結果をもとに教材を作成しました。一昨年度から各班のオリジナルデータを使用しなければならないというルールも加わり今年度はさらに実験に重点をおいた班が多く、毎回の授業からすでに気合い十分でした。
バイオコン:プレゼンテーション
バイオコンはその授業での成果を発表し競うコンテストです。各チームは11分の持ち時間を与えられます。実験やその他データ収集などさまざまな過程で得られた結果や、その結果から教材を作成した経緯、教材そのものの説明など各班それぞれに考えた発表は担当教員のアドバイスも生き、レベルの高い発表となりました。20チームが発表するため、コンテストは長時間に及びましたが、テーマも様々で発表も工夫されていたため、最後まで飽きない発表でした。発表後の質疑も活発に行われました。
バイオコン:おためしtime
全チームの発表が終わると「教材おためしtime」になります。昨年度から30分拡大され、じっくりお試し頂けるようになりました。おためしtimeではチームごとに展示ブースを準備します。自分たちの作品を懸命に説明、発表では伝えきれないことを話し、実演などしていました。今年度大変多くの方にご来場いただきました。免疫や光るタンパク質など様々なテーマに質問なども多く、会場はにぎやかに盛り上がりました。
また、カタツムリやゴキブリといった生き物も登場し人気者となっていました。
バイオコン:発表テーマと教材
以下が20組の学生たちが取り組んだ教材の作品名です。
班 |
発表テーマ |
アドバイザー |
A |
消臭力の比較実験 |
長田 |
B |
ホウレンソウが光るわけ…ホンマや。
~蛍光色素の神秘~ |
田中 |
C |
セルくんサバイバル |
山口 |
D |
煌めくプロテイン |
和地 |
E |
おいでよ ネバネバの森 |
丸山 |
F |
生態系カードゲーム |
清尾 |
G |
ミクロンウォーズ |
増田 |
H |
恋愛時のホルモン分泌 |
山田 |
I |
明るさと見え方 |
廣田 |
J |
猿でも分かる!進化ゲーム
~今、教材界に革命をもたらす~ |
秦 |
K |
ホットケーキ肌 |
湯浅 |
L |
血を固めるものは何か |
岩崎 |
M |
バイオミミクリー
~生き物の生態を模倣しよう~ |
黒川 |
N |
味の要素 |
濱口 |
O |
人体のしくみ大実験 |
近藤 |
P |
イカの発光バクテリア |
大窪 |
Q |
味覚テロ |
中村 |
R |
Euhadra ~カ・タ・ツ・ム・リ~ |
工藤 |
S |
デュビアの生態 |
丹治 |
T |
光るタンパク質
~オワンクラゲのGFP~ |
田口 |
教材としては、実験キット、ボードゲーム、カードゲーム、模型、標本などが開発されました。実験や教材に必要な器具などの加工、イラスト、カード・模型の制作などは「ものつくり教育研究支援センター すずかけ台分館」などを使用し、行われました。
バイオコン:審査と結果
20組の発表、おためしtimeが終わると審査が始まります。審査方法は昨年同様、審査員だけでなくコンテスト参加者も、そして一般のご来場者も審査に参加頂いて行われました。学内・学外から選ばれた 7人の審査員にはそれぞれ10票、学生には各1票、それ以外の参加者には各2票の投票権が与えられました。壇上にA班からT班の枠が書かれたホワイトボー ドが置かれ、会場の全員が、それぞれが赤、青、黄色のマグネットを、最も良かったと考えるグループの枠に投票していきます。
審査結果は以下の通りでした。
1 位 |
O 班 「人体のしくみ大実験」 |
2 位 |
M班 「バイオミミクリー ~生き物の生態を模倣しよう~」 |
3 位 |
F班 「生態カードゲーム」 |
産学連携賞 |
H班 「恋愛時のホルモン分泌」 |
審査員奨励賞 |
K班 「ホットケーキ肌」
S班 「デュビアの生態」 |
ものつくりセンター賞 |
C班 「セルくんサバイバル」
I班 「明るさと見え方」 |
バイオコンも回を重ね、作品も増えました。今後もさらに洗練された作品を世の中に提案し、教育の場で使用して頂きたいと考えております。来年度もご期待ください。
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