開催報告 -バイオコン2015 & 教材で遊ぼう -
東工大バイオコンの成果報告を掲載しております。
次回開催時も、是非ご来場下さい。
>>開催報告の一覧はこちらをご覧ください。
バイオコン2015
2015年1月10日(土)に「第10回東工大バイオコン2015」がすずかけ台キャンパス すずかけホールで開催されました。
授業:バイオクリエーティブデザインⅠ
授業「バイオクリエーティブデザインⅠ」は1年生の必修授業で半年をかけてバイオをテーマとした小中高校生向けの教材を開発します。今年も約160名の学生が20グループに分かれ、調査、実験、アンケートなど様々な方法から得られたデータや結果をもとに教材を作成しました。この数年は各班のオリジナルデータを使用しなければならないというルールがあり、今年度はさらに実験に重点をおいた班が多く、毎回の授業からすでに気合い十分でした。
バイオコン:プレゼンテーション
バイオコンはその授業での成果を発表し競うコンテストです。各チームは11分の持ち時間を与えられます。実験やその他データ収集などさまざまな過程で得られた結果や、その結果から教材を作成した経緯、教材そのものの説明など各班それぞれに考えた発表は担当教員のアドバイスも生き、レベルの高い発表となりました。20チームが発表するため、コンテストは長時間に及びましたが、テーマも様々で発表も工夫されていたため、最後まで飽きない発表でした。発表後の質疑も活発に行われました。
バイオコン:おためしtime
全チームの発表が終わると「教材おためしtime」になります。このおためしtimeは1時間半ありますので、各教材をじっくりお試し頂けました。チームごとに展示ブースを準備し、作品を説明、発表では伝えきれなかったことを話したり、実演などしていました。今年度も多くの方にご来場いただきました。免疫や酵素などをゲームで表現したり、様々なテーマを多様な教材に作成し、質問なども多く、会場はにぎやかに盛り上がりました。
バイオコン:発表テーマと教材
以下が20組の学生たちが取り組んだ教材の作品名です。
班 |
発表テーマ |
アドバイザー |
A |
Shall we dance? Featuring ゾウリムシ |
村上 |
B |
ナスの分解から見る微生物の働き |
梶川 |
C |
糖の分解 |
川上 |
D |
サツマイモでエンジンを回そう |
平沢 |
E |
本当にあった凄い酵素 |
森 |
F |
IMMUNE WARS |
清尾 |
G |
YES! 成長ホルモン |
鈴木 |
H |
遺伝子多様性ゲーム |
山田 |
I |
EYE ~目の世界を見てみよう~ |
松田 |
J |
病は腸から!?~腸内環境と乳酸菌~ |
田川 |
K |
ガラパゴスゲーム |
湯浅 |
L |
レモン de できるモン! |
駒田 |
M |
フィトンチッドに学ぶ森林の大切さ |
伊藤 |
N |
免疫戦隊 コータイジャー |
福居 |
O |
免疫ボードゲーム ~菌から体を救え~ |
櫻井 |
P |
みかんの真価 |
大窪 |
Q |
骨で聴く!? -耳の不思議- |
中村 |
R |
甘さの科学 |
立花 |
S |
かぐや姫は竹の中で生きていけるか? |
小倉 |
T |
身近な食材に含まれるアミラーゼ |
上野 |
教材としては、実験キット、ボードゲーム、カードゲーム、模型、標本などが開発されました。実験や教材に必要な器具などの加工、イラスト、カード・模型の制作などは「ものつくり教育研究支援センター すずかけ台分館」などを使用し、行われました。
バイオコン:審査と結果
20組の発表、おためしtimeが終わると審査が始まります。審査方法は昨年同様、審査員だけでなくコンテスト参加者も、そして一般のご来場者も審査に参加頂いて行われました。学内・学外から選ばれた 7人の審査員にはそれぞれ10票、学生には各1票、それ以外の参加者には各2票の投票権が与えられました。壇上にA班からT班の枠が書かれたホワイトボー ドが置かれ、会場の全員が、それぞれが赤、青、黄色のマグネットを、最も良かったと考えるグループの枠に投票していきます。
審査結果は以下の通りでした。
1 位 |
Q班「骨で聴く!? -耳の不思議 -」 |
2 位 |
A班「Shall we dance? Featuring ゾウリムシ」 |
3 位 |
L班「レモン de できるモン!」 |
産学連携賞 |
I班「EYE ~目の世界を見てみよう~」 |
審査員奨励賞 |
B班「ナスの分解から見る微生物の働き」
O班「免疫ボードゲーム ~菌から体を救え~」
|
ものつくりセンター賞 |
Q班「骨で聴く!? -耳の不思議 -」 |
横浜市教育委員会賞 |
J班「病は腸から!? ~腸内環境と乳酸菌~」 |
バイオコンも回を重ね、作品も増えました。今後もさらに洗練された教材を世の中に提案し、教育の場で使用して頂きたいと考えております。来年度もご期待ください。
ページトップへ戻る