このページの情報は、平成27年度以前に東京工業大学生命理工学部・研究科に入学した学生向けです。
現在は生命理工学院として学部生、大学院生を募集しておりますので、詳しくは生命理工学院のサイト
http://educ.titech.ac.jp/bio/を参照してください。

生命工学科

学科構成

生命工学科の学習内容は、1年次では7類共通の学習課程、2年次は学部学習案内に記載の生命工学課程に従って構成されます。
3年次になると生物工学コース(約30名)、生体分子コース(約30名)および生命情報コース(約15名)の3つのコースに分かれ、それぞれのコース課程に従い学習します。
1、2年次のカリキュラムは大岡山(一部はすずかけ台)キャンパス、3年次以降はすずかけ台キャンパスで行われます。

2年次では、生命理工学の基礎としての物理化学、有機化学、生物化学などの科目について、基礎的実験も含めて学び基礎づくりを行います。
続いて3年次から各コースに分かれ、分子生物学、生物物理化学、生物有機科学、生物環境論、細胞工学、遺伝子工学、細胞構築学、生命情報工学などの専門科目を学ぶことにより、生命工学を広く体系的に習得します。
4年次には各コースに関連した教員の研究室に配属し、L2ゼミで論文読解と発表のトレーニングを行うとともに、指導教員に付いて特定テーマの学士論文研究を行います。

生命工学科 教員一覧

生物工学コース

生物工学コースは、バイオテクノロジーにおける基礎と応用に興味をもち、さらに深く学ぶ意欲のある学生にとって最適のコースです。
本コースでは、「有用物質の生産」と「有用生物プロセスの開発」を目的とし、「生物駆動型の新技術」を発展させるための教育・研究を行っています。分子レベルから微生物・細胞レベル、さらには臓器・組織レベルのそれぞれに焦点をあてた世界のトップクラスのバイオテクノロジー研究が教員および学生の活躍によって展開され、「生物プロセス技術」の蓄積により、「環境」や「エネルギー」問題にも積極的に取り組んでいます。
本コースは、生物プロセス専攻の生体分子プロセス講座(生物分子プロセス分野・生物有機工学分野)、生物機能工学講座(生物機能工学分野・生物化学工学分野)および細胞・分子工学講座(蛋白質工学分野・細胞工学分野)の教員が担当しています。

分野名

教員

主な研究分野


蛋白質工学

教授

中村 聡

タンパク質工学、遺伝子工学、進化分子工学、極限環境微生物、極限酵素、ゲノム解析とゲノム情報の利用、タンパク質の極限環境適応機構
中村(聡)研究室へ


細胞工学

教授

福居 俊昭

遺伝子工学、ゲノム工学、代謝工学、応用微生物学、極限環境微生物、超好熱菌の特性と高温環境適応、環境低負荷型素材の微生物生産
福井研究室へ


生物分子プロセス

教授

和地 正明

応用微生物学、細菌の細胞分裂機構の研究、新規抗生物質の探索、コリネ型細菌を使った物質生産
和地研究室へ


准教授

平沢 敬

代謝工学、微生物学、微生物細胞を利用した有用物質生産、オミクス解析や合成生物学を活用した微生物育種
平沢研究室へ


生物有機工学

教授

三原 久和

生物有機化学、ペプチド化学、ペプチド工学、人工タンパク質、ペプチドライブラリ、ファージ提示ペプチド、バイオチップ
三原研究室へ


准教授

松田 知子

生物有機化学、グリーンケミストリー、超臨界流体工学、酵素工学、二酸化炭素の有効利用、環境にやさしい有機合成、不斉合成
松田研究室へ


生物機能工学

教授

小林 雄一

有機合成化学、生理活性化合物の合成デザイン、キラル炭素の構築、高級不飽和脂肪酸の代謝産物、アルカロイド、テルペン、高極性化合物


講師

朝倉 則行

生物物理化学、生物電気化学、タンパク質電子移動反応、光エネルギー変換、ポルフィリン類を利用した光励起電子移動反応
朝倉研究室へ


生物化学工学

教授

丹治 保典

生物化学工学、環境生物工学、バクテリオファージの工学的利用、排水処理と汚泥の減容化/有効利用、微生物による金属の腐食
丹治研究室へ


准教授

蒲池 利章

生物無機化学、生物工学、金属タンパク質を利用した有用物質生産、金属タンパク質の光機能化
蒲池研究室へ


細胞生物工学

准教授

廣田 順二

細胞生物工学、分子神経科学、嗅神経系、神経発生・分化、分子認識、人工ゲノムベクターを用いた遺伝子工学
廣田研究室へ


共通バイオフロンティア
講座

准教授

小倉 俊一郎

分子生物学、細胞生理工学、がんの代替治療法の開発、がんの診断法の開発、代謝工学、バイオマーカー、網羅解析
小倉研究室へ


生体分子コース

私たちの体はタンパク質(酵素・細胞・サイトカイン・抗体など)・核酸(遺伝子など)・脂質(生体膜など)・糖質等々の生体分子とその集合体である細胞から成立ちスマートで調和のとれたホメオスターシス(恒常性)を維持しています。
生体分子コースでは、分子科学の3本柱ともいうべき物理化学・有機化学・生物化学(分子生物学)を武器として、生命システムの解明と生体機能の工学的制御による物質生産や医療への応用を追求しています。さらに生体機能のシミュレーションによるスーパー生理活性分子の設計・ドラッグデリバリーシステム・遺伝子治療の実現や人工細胞・人工臓器の開発をめざしています。
本コースは、生体分子機能工学専攻の生体分子物性講座(生体分子物性分野・生体分子動力学分野)、生体材料設計講座(生体材料設計分野・生理活性分子設計分野)、生体機能制御工学講座(生体機能制御工学分野・バイオミメティック分野)および広域生体機能工学講座(広域生体機能工学分野)の教員が担当しています。

分野名

教員

主な研究分野


生体分子物性

教授

上野 隆史

生物無機化学、構造生物学、タンパク質結晶化学、タンパク質集合体、ナノバイオ材料
上野研究室へ


生体分子動力学

教授

田口 英樹

生化学、分子生物学、生物物理学、タンパク質の作用機構、細胞内蛋白質科学、蛋白質工学
田口研究室へ


准教授

大谷 弘之

生物物理化学、生体系の光化学


生体材料設計

教授

丸山 厚

生体機能性材料、ナノバイオテクノロジー、薬物・遺伝子デリバリーシステム、遺伝子診断
丸山研究室へ


准教授

田川 陽一

臓器発生、再生工学、発生工学
田川研究室へ


生理活性分子設計

准教授

秦 猛志

医薬、薬剤、及び生物活性物質の合成と方法論、有機化学、不斉合成、触媒反応、環境保全型合成
秦研究室へ


生体機能制御工学

教授

近藤 利江

分子生物学、細胞生物学、分子腫瘍学、生体分子光イメージング、分子標的・環境標的薬剤開発
近藤研究室へ


バイオミメティック

教授

占部 弘和

医薬、薬剤、及び生物活性物質の合成と方法論、有機化学、不斉合成、触媒反応、環境保全型合成
占部研究室へ


准教授

森 俊明

生物有機化学、酵素工学、糖鎖工学、ナノ材料、超臨界流体中での反応
森研究室へ


生物計算化学

教授

櫻井 実

生物物理化学、生体関連化合物の量子化学及び計算機シミュレーション
櫻井研究室へ


連携教授

教授

栗原 正明

有機合成化学、薬品化学


生命情報コース

生命情報コースは、生命理工学研究科の中でもバイオサイエンスとバイオテクノロジー両分野の研究者により構成され、理学と工学の真の融合により新しい生命理工学パラダイムの構築を目指すユニークなコースです。研究対象として、細胞の増殖・分化、個体の老化・生殖、癌・感染症や成人病、神経システム、生物・環境相関など、21世紀の人類が避けて通ることのできない重要な生物学的諸問題を取り扱います。そのような問題を解決するためのアプローチとして、遺伝子、細胞内外の信号伝達経路、神経システムなど、さまざまな形態をとりうる情報の伝達、発現、変換、可塑性に注目し、生命情報学の立場から研究を進めています。
本コースは、生命情報専攻の生命情報医科学講座(分子生命情報分野・分子生命医工学分野)、高次生命情報講座(高次生命情報分野・知能情報分野)および生命情報工学講座(情報生命工学分野・生物圏情報分野)の教員が担当しています。

分野名

教員

主な研究分野


分子生命医工学

教授

山口 雄輝

生化学、遺伝学、分子生物学(ゲノム情報発現機構、RNA代謝、エピジェネティクス)
山口研究室へ


准教授

白木 伸明

ES/iPS細胞分化系を利用した内胚葉臓器の発生分化研究


情報生命工学

特任教授

黒川 顕

ゲノム科学、メタゲノム科学(ヒトメタゲノム解析および環境メタゲノム解析)、ゲノム微生物学、バイオインフォマティクス、ゲノムなどの生命情報解析による新規知識発見


准教授

山田 拓司

ゲノム/メタゲノムデータ解析、代謝パスウェイ解析、バイオインフォマティクス
山田研究室へ


生物圏情報

教授

徳永 万喜洋

生物物理学、細胞を観る・計る・創る、1分子イメージングと計測、分子システム生物学:細胞のin silico再現、免疫細胞の活性化機構
徳永研究室へ


准教授

十川久美子

生物物理学、分子生物学(シグナル伝達の細胞内蛍光1分子イメージング)


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