研究TOPICS  - 顔 - 生命理工学研究科より

Vol.4  iGEM2014東工大チーム 木野 裕太 さん

生命情報専攻 / 黒川・中島・山田研究室(2015年度学部4年)

iGEM2014の世界大会での東工大チームの活躍について

iGEM(The International Genetically Engineered Machine Competition)は国際的な合成生物学の 大会です。学部生主体のチームが、BioBrickと呼ばれる規格化された遺伝子パーツを組み合わせることにより、新しい生命システムの設計・構築を行い、その成果をプレゼンテーションして審査されます。昨年度は、10月31日~11月3日にボストンで大会が開催されました。マサチューセッツ工科大学(アメリカ)、インペリアルカレッジ・ロンドン(英国)、清華大学(中国)など世界各国から245チームが参加し、10の部門と5つの新部門に分かれ競い合いました。
昨年度の東工大チームは、生命理工学部の学生11名、理学部の学生2名、工学部の学生1名で構成されました。消費者・企業・銀行の相互作用を題材にした遺伝子ネットワークの構築と、シミュレーションでの検証も行いました。合成生物学の重要性を社会に発信すると同時に、経済システムを理解するための理系学生向け教材開発を目的としています。
この結果、本学チームは10の部門のひとつであるInformation Processing部門において最優秀賞を獲得しました。
東工大チームがInformation Processing部門の最優秀賞を獲得したのは3年連続であり、この記録は10年間におよぶ大会の歴史上初となる快挙です。これは本学学生の総合力の高さが世界に評価された結果であると考えられます。また、東工大は金賞連続受賞の世界記録を、金賞制度の創設以来の8年間に延長しています。この連続記録を持つチームは全245チーム中、東工大、エジンバラ大学(英国)、フライブルグ大学(ドイツ)の3チームのみです。

iGEM
東京工業大学チーム(iGEMの創始者Tom Kinght博士と共に)

学生参加メンバー

  • 木野 裕太(生命理工学部)
  • 高橋 直人(生命理工学部)
  • 中村 祐哉(生命理工学部)
  • 鈴木 翔子(生命理工学部)
  • 松村 慧奈(生命理工学部)
  • 村瀬 彩華(生命理工学部)
  • オウ キンアン(生命理工学部)
  • 加藤 卓也(理学部)
  • 葉 開(理学部)
  • Paniti Achararit(工学部)
  • 篠原 陸(生命理工学部)
  • 日比 滉大(生命理工学部)
  • 劉 暁夢(生命理工学部)
  • 菱沼 雅(生命理工学部)

iGEMに参加して

私はiGEMで、世界中の学生たちと出会い、大会に関係することだけでなく、それぞれの国の文化や魅力など、様々な事柄について英語で意見を交換し合いました。自分の英語力の無さを痛感する一方で、彼らとの会話や、東工大iGEMチームとしての活動を通じて、思考力や人前で話す力などを大きく向上させ、研究者としての心構えを学ぶことが出来たと感じています。iGEMで培ったこれらの力を活かして、今後も研究に励んでいきます。

iGEM


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