研究TOPICS  - 顔 - 生命理工学研究科より

Vol.7  上野 隆史 教授 

生体分子機能工学専攻 / 生命工学科 生体分子コース

生命に学ぶもの作り

粂昭苑教授ウイルスや光合成等の巨大蛋白質に見られるように、生命は蛋白質の自発的な集合による複雑な階層構造をもつ分子を作成し、生体機能を発現しています。我々の研究室では、このような蛋白質の性質を人工的な化学反応場の構築に活用した巨大分子構造体の作成を世界にさきがけて実現してきました。この手法は、従来の物質合成法では困難とされてきた10-100nm程度の分子構造体の精密合成に大きな威力を発揮します。例えば、蛋白質を用いることにより、わずか直径10nm程の分子空間内で、金属化合物の合成とその反応制御を達成したり、複数の化学反応を集積するといったことも可能となります。生命理工学研究科では、専攻をまたいだ共同研究もすすめさせていただいており、我々の分子操作技術により、細胞内の化学反応や物質輸送を制御する分子素子を開発し、バイオロジーと化学が融合した新しい分野を開拓していきたいと考えています。


成果紹介


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