第2回 生命理工国際シンポジウム(大学院生・研究者向け)

開催概要

第2回 生命理工国際シンポジウム

  • タイトル:The Nucleic Acid World?- Interfaces between
    Biology and Chemistry -
  • 共同主催:東京工業大学大学院 生命理工学研究科
    東京工業大学 情報生命博士教育院
  • 協賛:日本化学会
  • 会期:2014年1月29日(水)13:00?19:00
  • 会場:東京工業大学 すずかけ台キャンパス すずかけホール
  • 交通:アクセス
  • シンポジウムポスター

シンポジウムポスター
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講演者

Invited speakers

  • ・Byeang Hyean Kim (Postech, Korea)
  • ・Stavros Lomvardas (UCSF, USA)
  • ・Haruhiko Siomi (Keio Univ)
  • ・Hiroshi Sugiyama (Kyoto Univ)
  • ・Knut Woltjen (Kyoto Univ)

Tokyo Tech Speakers

  • ・Yuichi Hongoh (Bio)
  • ・Hiroshi Iwasaki (Bio)
  • ・Hiroyuki Ogata (ACLS)
  • ・Mitsuo Sekine (Bio)

開催報告

第2回国際シンポジウム_02

2014年1月29日(水)、すずかけ台キャンパスすずかけホールにおいて生命理工国際シンポジウムを開催しました。
このシンポジウムは、生命理工学研究科と情報生命博士教育院(ACLS)の共催として昨年度に発足し、本年度で2回目となります。
参加人数は273名(学内263名、学外10名)となり、昨年度同様すずかけホールはほぼ満席となりました。

本シンポジウムは、バイオ研究に携わる、あるいはバイオ研究に興味のある本学大学院生やポスドクを主対象とし、以下の趣旨で本年度も開催されました:
(1)早い時期にトップレベルのサイエンスに触れる
(2)分野を越えたホットトピックに触れる
(3)国際的に活躍する研究者の研究スタイルを学びとる

本年度はシンポジウムタイトルを”The Nucleic Acid World -Interfaces between Biology and Chemistry”と定め、遺伝子やRNA、ゲノムといった核酸をそれぞれ独自の生物的あるいは化学的視点でご研究されている、国内外の学外著名研究者を5名招聘すると共に、同分野で国際的に活躍されている本学教員4名にもご登壇頂きました。

塩見春彦教授(慶應医)とStavros Lomvardas准教授(米国・UCSF)からは、全ゲノム規模でおこる遺伝子発現メカニズムに関するご研究が紹介されました。
ゲノム内に散在している数千、数万種類もの遺伝子を、同時に調節するメカニズムの存在は、生命理工だけでなく情報科学を専門とする参加者にも興味深かったようです。
Byeang Hyean Kim教授(韓国・Postech)と関根光雄教授(生命理工)からは、核酸誘導体を医療創薬に展開されているご研究が、杉山弘教授(京大理)からは巧妙に分子設計されたDNA認識分子を用いた遺伝子調節のご研究が発表され、Chemistryからの核酸研究の広がりを大いに感じることができました。
またKnut Woltjen准教授(京大iPS研)からは最先端のゲノム工学技術を用いて、生きた細胞内で自由自在にゲノムや遺伝子を改変するご研究が紹介されました。
さらに、岩崎博史教授(生命理工)からは「生命活動に必須のゲノム相同組換えの分子メカニズム」に関するご研究、緒方博之特任准教授(ACLS)からは「前例のない長さのゲノムを持つGiant virus」に関するご研究、そして本郷裕一准教授(生命理工)からは、Single cell genomicsという高度なゲノム解析法を駆使して、生物共生の原理を探究されているご研究について、それぞれ学内の先生方からも知的にワクワクするご講演をいただきました。

生命理工国際シンポジウムでは、普段の学会では同じ壇上に上がらないであろう国内外の一流研究者の皆様に1つのキーワードの元にお集まりいただくことで、異分野融合や学際的共同研究の種が本学で芽生えることも期待されます。
今回のような企画を継続することにより、生命理工学研究科、さらには東工大の発展的な国際化につながることを、実行委員一同願っております。

最後に、本シンポジウム開催にご協力頂いた全ての皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。


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